「岸田に裏切られ権力失った麻生?」~「老害追放」記事の真偽は?

2月10日に「岸田と麻生の「決別」は茶番  米国の日本支配構造に眼を向けよ 」を掲載した。翌11日に麻生太郎「岸田首相の裏切り」であっけない幕切れか...権力を失った《キングメーカー》から「さっそく去って行く人たち」(現代ビジネス)がヤフーニュースとして掲載された。この記事には安倍派解体のための政治資金パーティ収支裏金疑惑摘発がヤマ場を迎えた1月9~13日になぜ麻生は訪米し、米政界要人と会談したのか。その話し合いの真のアジェンダは何かについてまったく触れていない。これも岸田政権継続の日米合作シナリオに沿った茶番劇の一環とみなさざるを得ない。

全国紙政治部記者に「岸田派の解散宣言を受け、安倍派、二階派、森山派、谷垣グループと解散の流れが続いた。残った茂木派でも退会者が続出し、従来派閥からの『脱皮』を模索しています。派閥を維持すると明言しているのはいまや麻生派だけ。主流派として政権を支えてきたはずが一転、少数派となって孤立してしまったわけです」と語らせ、自民党関係者に「麻生さんの権力は総理の椅子と表裏一体でした。だからこそ、みながキングメーカーたる麻生さんを丁重にもてなしてきた。しかし派閥が次々と解散したことで、合従連衡による派閥の力学はもはや働かない。岸田首相の裏切りで麻生さんはすべてを失ったのです」と解説させている。

だが2つのコメントは意味不明である。各派閥の解散宣言は安倍派を除き名はあって実はない。「解散宣言」した二階、森山、岸田の各派はグループとしてそのまま残り、一つの集団として大同団結したわけではない。したがって「麻生派が少数派となって孤立した」とは言えない。自民党関係者の談話は支離滅裂で評価に値しない。言いたいのは根拠不明な「岸田首相の裏切りで麻生さんはすべてを失った」ということだけだ。

当然にも、この記事にも「米国の日本支配構造」への視点はゼロ。筆者は

なぜ麻生は自派閥を解散しなかったのか。麻生派を脱会したのは岸田の大学時代からの40年来の親友岩屋毅元防衛相だけだ。改憲を主張し岩盤保守層にも支持される麻生ならさまよえる元安倍派議員たちは寄り付きやすい。」、さらには「暴言王麻生は多くの国民からもそっぽを向かれ最も嫌われている政治家である。「長い間いいように操られてきた目の上のたんこぶで老害となっている麻生太郎の切り捨てを決断した」と岸田を喝采するストーリーをネットメディアは盛んに掲載し始めた。これによって確実に内閣支持率は一定程度上がる」とみている。

結果はいずれはっきりする。

「私の手で改憲成し遂げる」は安倍首相最大の虚言--どう我々を欺いているのか永田町には日米合同シナリオに沿って邦字メディアを躍らせているコンダクターがいるようだ。

いずれにせよ麻生が力を失ったとみるのは甘すぎるのでは…。