「自公連立をいったん白紙に戻す」の意味 公明、自・維新連携破綻後に再連立狙う   20日再差替

10日の自公の連立解消劇を受け、公明党は高市早苗を総裁の座からできるだけ早く引きずり下ろす算段だ。自民党が総裁の首を挿げ替えれば次々回の首班指名前に再連立に合意する、と公明党筋が明らかにした。高市政権は極短命に終わり、日本維新との連立は崩壊、次期自民総裁選後に公明が再連立するというわけだ。20日合意の自民、維新の連立は短期崩壊し、再び自公連立にもどるというシナリオだが、先行きは不透明。

とにかく自民には公明の組織票で支えてもらって何とか当選している議員が大勢いる。多くの自民議員は、『何とか公明党を引き留めたいと』と狼狽している。解散総選挙を経ずに高市連立政権が崩壊すれば、自公連立は現実味を帯びよう。

公明の連立解消の理由は表向きは「政治とカネの問題」。金まみれの自民党は汚れたカネとは縁を切るとの猿芝居を演じて、「解党的な出直し」を行い、クリーンな政党へと脱皮すると有権者にアピールするほかない。自民党を「解党的改革」に踏み切らせた公明党も党勢衰退に歯止めをかけられ、ウィンウインというわけだが、次期総選挙まえに高市を総理総裁の辞任を追い込めるかがポイント。

10日の党首会談後に記者会見した公明党の斎藤代表は「(カネ関する)自民党の回答は基本的にはこれから検討するという不十分なもので残念だ。自公連立政権についてはいったん白紙とし、これまでの関係に区切りを付けたい」と述べた。「いったん白紙」がミソだ。

「いったん白紙とする」という表現は「自公連立が完全に打ち切られるわけではない」を意味する。辞書を引いてみよう。

「「一旦」という言葉は、一時的に行動や作業を中断する際や、ある状態に一度戻る意を表す際に使われる。この表現を使うことで、相手に対して一時的な対応や現段階での決定、進行中のプロセスの一時停止などを伝えることができる。

しかし、この言葉は、後続のアクションや計画が続くことを示唆する。一時的な対応や中断があっても、プロジェクトや作業が完全に停止するわけではないことを明確に伝えることが可能。

「一旦白紙に戻す」という表現は、ビジネスにおいて重要なコミュニケーション手段となる。適切に使うことで、相手に対してポジティブな印象を与えることができる。

中学レベルの国語力があれば、自公の猿芝居は容易に見破れるはずだが…。10日夜、民放テレビに出演した斎藤代表は「自民党が変われば連立もあり得る」「(次々回の)首相指名の機会にまた連立政権協議はあり得る」との認識を示した。

自公連立解消劇が始まる前には、衆参両院での首班指名選挙が行われる臨時国会の召集は、10月15日前後までズレ込む見通しだった。通常は自民の新総裁選出後、ただちに首班指名のための臨時国会が召集される。召集延長の理由は自民、公明の両党が衆参両院で少数与党に転落する中、高市新総裁が一部野党との連携・連立協議を水面下で進めるための時間稼ぎだと言われていた。だが、公明離脱で首班指名選挙は大幅にズレ込み20日以降になりそうだ。

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