”解党的出直し”に向けた茶番劇 「自公連立をいったん白紙に戻す」とは…

10日の公明党との連立解消劇を受け、自民党は「企業・団体献金の原則禁止か抜本規制強化」を打ち出すことだろう。期限は臨時国会冒頭の首班指名まで。こうして金まみれの自民党は汚れたカネとは縁を切るとの猿芝居を演じて、「解党的な出直し」を行い、クリーンな政党へと脱皮すると有権者にアピールする。自民党を「解党的改革」に踏み切らせた公明党も党勢衰退に歯止めをかけられ、ウィンウインというわけだ。

記者会見した公明党の斎藤代表は「(カネ関する)自民党の回答は基本的にはこれから検討するという不十分なもので残念だ。自公連立政権についてはいったん白紙とし、これまでの関係に区切りを付けたい」と述べた。「いったん白紙」がミソだ。

「いったん白紙とする」という表現は「自公連立が完全に打ち切られるわけではない」を意味する。辞書を引いてみよう。

「「一旦」という言葉は、一時的に行動や作業を中断する際や、ある状態に一度戻る意を表す際に使われる。この表現を使うことで、相手に対して一時的な対応や現段階での決定、進行中のプロセスの一時停止などを伝えることができる。

しかし、この言葉は、後続のアクションや計画が続くことを示唆する。一時的な対応や中断があっても、プロジェクトや作業が完全に停止するわけではないことを明確に伝えることが可能。

「一旦白紙に戻す」という表現は、ビジネスにおいて重要なコミュニケーション手段となる。適切に使うことで、相手に対してポジティブな印象を与えることができる。

中学レベルの国語力があれば、自公の猿芝居は容易に見破れるはずだが…。

某週刊誌はこう伝える。

「衆参両院での首班指名選挙が行われる臨時国会の召集は、10月15日前後までズレ込む見通しだ。通常は新総裁選出後、ただちに首班指名のための臨時国会が召集されるのだが、召集延長の理由は自民、公明の両党が衆参両院で少数与党に転落する中、高市新総裁が一部野党との連携・連立協議を水面下で進めるための時間稼ぎだと言われている。」

首班指名選挙は15日以降に大幅にズレ込むこととなろう。